特別養護老人ホームにおける仕事内容

特別養護老人ホームは、公的な団体が運営しているケースがほとんどで、要介護度が3~5の方が入所するのが一般的な介護施設です。介護職に携わっているスタッフの仕事内容は、利用者の介助が大多数を占めており、生活全般に関する困り事を手助けし、生活の質(QOL)を向上させていく事を目指します。

24時間稼働している特別養護老人ホームは、スタッフも常駐する必要がある事から、4つ前後の時間帯に分かれて働いています。夜勤に関しては、週1回か2回担当する事があって、その際は夕方から翌日朝まで仕事をし、見守り・排泄や睡眠状況の確認・食事介助をメインに行います。夜間帯は、多くの利用者が睡眠を取っているものの、認知症になっている方は時間の感覚が分からない事が多いので、徘徊をする場合があります。その際は、不安になるような言葉で話しかけるのではなく、利用者の不安を払拭できるような優しい言葉がけや傾聴を心掛ける事が大切です。

夜勤以外の早番・遅番・昼勤務は、居室の清掃・洗濯・レクリエーションといった仕事を行いますが、レクリエーションに関しては多くの利用者に喜んでもらえる機会になるので、楽しいイベントを行って施設を盛り上げていく事が大切です。マンネリ化を防ぐためには、毎回違ったイベントを開催する事や、地域の方々との交流(保育園や小中学校)を増やす事も重要なので、スタッフで働く場合は交流イベントを提案してみるとよいでしょう。